島ナースとして働いて(隠岐広域連合立隠岐島前病院)
秋田県出身の看護師です。2020年の2月から働いています。
新卒で看護師になり、しばらく埼玉の病院で働きました。その後、オーストラリアのシドニーでレストランやアシスタントナースとして2年間働いた後、島前病院に来ました。
以前働いていた病院では、循環器内科・心臓血管外科病棟に所属していたのですが、今働いている病院は島で唯一の病院ということもあり、さまざまな疾患・年齢の患者様の対応が求められます。
また、緊急度の高い患者様は本土へ搬送となるのですが、搬送には天候も関わってくるため、時間がかかり、すぐには搬送できないこともあります。
患者様を安全に搬送するために、容態の急変などにも注意して対応していかなければなりません。
都会の病院のとき以上に忙しいように感じられることもありますが、ここでは都会の病院とは違い、良い部分もあります。それは、患者様や医療従事者との距離がとても近いことです。
看護師は患者様やご家族様の想いを尊重し、最期の時をご自宅で家族と共に過ごせるよう退院調整を行ったり、退院後訪問を行います。退院後訪問では、その人がどんなところで暮らし、生活しているのかを実際に見ることができます。そこから、自分が行った看護が活かされたか、新たに起こりうる問題点などを予測・確認することができます。
また、病棟では毎日リハビリスタッフや栄養士、看護助手が活動しているので、なにかあれば相談しやすく連携が取りやすい環境となっています。看護師よりも他のスタッフの方が患者様のことを把握している事も多々あります。
看護師として地域の方々との信頼関係を築くことは、とても大切なことだと思いますが、一方で距離が近すぎて公私の区別をつけることが困難な場面もあります。
小さなコミュニティの中で、自分のプライバシーも守りつつも、看護師として住民が安心できるようプライバシーの保護に努める必要があると感じています。
島での生活を少し紹介します。休日は海を眺めに行ったり、スーパーに買い物に行ったり、気分転換をするためにバイクで島を走り回っています。バイクに乗っていることもあってか、たくさんの方に声をかけていただきます。ご縁があってバイク仲間もでき、ツーリングチームのメンバーにも入っています。
今はコロナの影響があり、なかなか集まりや地域活動などの参加はできていないのですが、落ち着いた暁には積極的に参加していきたいと思っています。
最後に、ここに来てから、日々自分にできることはなんなのかを模索しつつ、初心にかえった気持ちで先輩スタッフに相談したり助言をいただいたりしながら働いています。患者様にとってなにが最善か、患者様をはじめご家族様・周囲を取り巻くさまざまな方々と連携を取りながら、看護実践をしていきたいと思います。
▼隠岐広域連合立隠岐島前病院の病院情報はこちら
https://rikajob.net/archives/hospital/okidozen