【長崎県対馬病院より】初めての離島ナース経験(東京出身・看護師4年目)

2023.09.20

4月から長崎県対馬病院に赴任しています。
今回の体験レポートでは、ジャパンハートとの出会い、長崎県対馬病院で働くきっかけ、実際に対馬病院で働いて感じたこと、ジャパンハートの活動を通しての4点について紹介していきたいと思います。

1.ジャパンハートとの出会い

ジャパンハート創設者で最高顧問/小児外科医である吉岡秀人医師の執筆された”飛べない鳥たちへ”という本を読んだことがきっかけで、ジャパンハートの存在を知りました。
本の中では【医療の届かないところに医療を届ける】病気の治療だけではなく患者さんや家族を含めた最善の治療とは何かを体現している姿が描かれており、その姿勢を近くで学びたいと思いジャパンハートの活動に参加しました。

2.長崎県対馬病院で働くきっかけ

離島で暮らしている人たちの生活や離島に住む患者さんや家族の望む医療とは何か、限られた医療資源の中で最善の医療を提供していく姿勢を学びたいと思い、RIKAjob参加を決めました。
実際に対馬病院を見学し、病床数が250床と大きく以前働いていた病院と設備がほとんど変わらないこと、対馬の最後の砦の病院であるため、どんな患者さんでも受け入れること、新生児〜高齢者、急性期、慢性期と幅広い層の患者さんと出会えることが魅力だと感じ、対馬病院で働くことを決めました。

3.実際に対馬病院で働いて感じたこと

はじめに、私は看護師経験が3年、病棟経験は1年半しかありませんでした。
採用前の面談で、経験年数が少なくできないことがたくさんあることを伝えました。それでも、一緒に頑張りましょうと採用していただきました。

島入り前は、初めての島暮らし、初めての職場と不安でいっぱいでした。
ついに島入り、そして入職。初めての職場で緊張をしておりましたが、病院の皆様に温かく迎えて頂きました。

私の勤務先である5階東病棟は、大腿骨頭骨折などの整形外科の患者さんや肺炎の治療目的で入院される方、末期がんの患者さん、認知症の患者さんなど、急性期から慢性期の成人患者さんが入院しています。
予定入院以外で緊急入院される方も多くいること、看護師配置が10対1であること、ADLに介助が必要な方が多いので忙しい病棟になります。
忙しいですが、病棟全体で助け合いながら和気あいあいとしています。
私は先輩方に助けてもらいっぱなしですが…。先輩方はみなさん明るくて優しく、なんでも相談しやすいです。
患者さんも私を気にかけて下さり、元気かー?と声をかけてくれるところも嬉しいです。

最初は戸惑うこと、不安なこと、分からないことなどがありましたが、あっという間に1ヶ月が経っていました。
温かい対馬の方々や仲間の支えがあってここまで頑張ることができています。

休日には看護部の皆さんがイベントを企画して下さり、先日は対馬の霊峰といわれる白嶽登山に挑戦しました。
病院内のバレーボール大会があったり、釣りに行ったりとアクティビティがたくさんあります。
私は神社めぐりとご飯を食べることが好きなので、休日には神社めぐりとおいしいご飯を求めて島を旅しています。
対馬は日本三大墓地である万松院や竜宮伝説のある和多都美神社、自然がご神体になっている神社などがたくさんあります。
どの神社も幻想的であり、大地のパワーを感じることができます。食事処では対馬の地鶏やあなごのお刺身、猪や鹿お肉を食べることができます。

4.ジャパンハートRIKAjobの活動を通して

ジャパンハートのRIKAjobから私を含め5名の看護師、助産師が活動をしています。
お互いに情報交換をしたり、困ったことがあったらいつでも相談に乗ってくれるので心強いです。

休日には一緒に対馬を観光したり、勤務後にご飯を食べに行くのが楽しいです。
海外研修生や日本全国で看護師をしている方、訪問看護師をしていたりと、多様な働き方をしている看護師と会えるのも魅力の一つです。

離島では慢性的な看護師不足が続いており、対馬病院もその一つです。対馬病院の看護師不足を解消していくために発足されたのが“対馬プロジェクト”。
吉岡医師の指導の下、対馬病院の情報発信や働きやすい病院を目指しています。
吉岡医師と会議を進めていく中で浮かび上がってくる課題をどのような方法で解決していくのか、話し合いを進めているところです。
現在、対馬病院は大きく変わろうとしています。数年後には、対馬病院に多くの看護師がやってきていることでしょう。

ぜひ、魅力あふれる対馬に来てみませんか?
最後に。私の大好きな景色である夕焼けの写真を添えて・・・

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