【長崎県対馬病院より】対馬についての勘違い~島の人の温かさとベテラン看護師の安心感~(大阪府出身/助産師5年目)

2023.05.31

「対馬」と聞くと初めに思い浮かぶのが韓国に近い島ということでした。
そして、島のコミュニティが密であり、なじめないのではないか。
助産師として勤務するのにあたり、「医師も少なく、物も少ない。自身が取り上げたお産の数も少ないので、大丈夫かな。」と、正直不安がある中での島入りでした。

しかし、実際は島の人たちは病院で関わる人も観光で訪れた先の人たちも皆が優しく、温かく笑顔で迎え入れてくれました。
シーカヤック、サップ等のマリンスポーツ、登山や桜、ゲンカイツツジという花のようなお勧め観光地を教えてもらい、たくさんの自然に触れることができました。

また、「車が絶対必要になります」と言われていて、ペーパードライバーだったのでどうしようかと悩んでいたのですが、1車線で交通量もそれほど多くなく、1ヵ月ほど車の運転を頑張ることで特に問題なく車の運転ができるようになりました。
それからたくさんの観光名所に一人で訪れることができるようになり、QOLも上がりました。

優しい対馬の人々とたくさんの自然に囲まれて、休日を毎日楽しく過ごすことができています。

対馬病院での仕事では、島で唯一出産ができる病院であり、助産師さんたちは誇りを持って仕事をされています。
技術力、アセスメント力が高く、勉強になることが多いです。

私自身、お産を取り上げた件数が少なく、一人では不安なこともありますが、ベテラン助産師さん達ばかりで安心して相談ができ、アセスメントを練ることができました。
技術面では苦手な新生児の採血方法や会陰が切れにくくなる方法を直々に伝授していただいたりと、技術や知識が向上している感覚があります。

ご飯がおいしく、人も優しいここ、対馬に来ることができて本当に良かったと心から思っています。
別の予定が決まっているため、対馬病院での派遣期間は8月までとなっており、あと2ヵ月ほどで対馬を離れることになってしまいますが、
ここで得たものはきっと一生忘れることがないと思います。

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