僻地・離島の病院で働く看護師さん・助産師さん達にインタビューをしました!(前編)
【リカジョブ派遣者へのインタビュー企画!】ということで、第一弾は奄美大島の病院で働いている方々から、僻地離島で働きたいと思った経緯や、実際に僻地離島の病院で働き始めてみての感想やリアル、プライベートについてなど色々と興味深いお話を聞く事ができました!
派遣されている看護師・助産師たちは、実務経験4年目の方から大ベテランの方までの幅広いキャリアを持たれている方と様々です。
目次
≪前編≫
1.僻地離島の病院で働く経緯・動機
2.病院での看護業務
3.実際に働いて感じたイメージとのギャップ
≪後編≫
4.離島での必需品
5.プライベートの過ごし方
6.離島ホッピング
7.島の病院の特徴
Q.1 皆さんが僻地離島の病院へ行きたいと思った経緯や動機はどんなことですか?また、リカジョブをどうやって知りましたか?
A.もともと海外での活動に興味があって、ジャパンハートのインスタグラムの投稿でリカジョブを知りました。リカジョブのオンラインイベントに参加し、奄美大島に行くことを決めました。その後、インスタグラムで検索し、イメージを膨らませました。
A.離島・僻地で訪問看護をやりたいと思っており、インターネットで調べていたところリカジョブの病院がヒットした。
A.海外の活動に興味があり、自分の知らないことを知りたい、視野を広げたいという気持ちがあり、リカジョブを知って参加しました。
A.海が好きで、応援ナースで離島の職場を探していた。リカジョブは短期で行けるのが良いと思って参加しました。助産師で行ける場所は少ないということも知りました。
A.もともと離島のある県出身なので、学生の時に離島医療の授業がありました。それもあり離島医療というのが心の端っこに引っかかっていました。
A.都会の大学病院で働いていた時には、患者さんを業務でこなしているような感じが自分の看護観に合わなかった。ジャパンハートのことを先輩から聞き、その活動に参加したら自分が変われるのではないかと考えたからです。
A.海外に留学しようと思っていたが、コロナで行けなくなった。誰も自分のことを知らない場所で新しいことにチャレンジしたかった。
コメント:海外活動に興味がある方がジャパンハートの活動を知って、そこからリカジョブを知って参加してくれている方が多い印象ですね。今は、コロナ禍で海外には行きにくい中で、国内で看護師として貢献する機会としては、離島僻地は挑戦しやすいのかもしれませんね。
新しいことに挑戦したい、自分の知らない世界を見て視野を広げたいと思っている人には、ジャパンハートや病院のサポートを受けながら挑戦できるので、一歩踏み出しやすいのではないでしょうか。
Q.2 病院でのお仕事、看護業務をしてみて実際どうですか?
A.島の病院はまったりしたイメージがあったけど、実際はそれなりに忙しい。でも、一緒に働く職場のスタッフはみんな優しい方が多くて、居づらい感じがなく働きやすいです。
A.内地で働いていた時には個人プレーで仕事する人が多くて。でも離島に来てからは、みんなが協力し合ってみんなで仕事を終わらせようという雰囲気なので、ありがたいです。
A.派遣先の病院の看護部長さんとの最初の面談で仕事はある程度忙しいと伝えられていたので覚悟していました。でも実際はそんなに苦痛じゃないし、やりがいも感じています。
A.僻地離島の特性上、訪問看護は移動が多いです。ですが、自然に囲まれた海の見える道を車で移動するので苦痛はないです。むしろ贅沢だと思いますね。また、島に唯一の総合病院ということで、究極の総合診療をしているなという感じがします。患者さんは何でも、どんな疾患の患者さんも来るし、その分勉強になります。
A.仕事は確かに忙しいですが、オフの時間が充実しているのでその分仕事も頑張れています。同じ目的や価値観を持った人が多いので、オフの日が合えば一緒に遊びに行き、そして仕事も一緒に頑張る。
コメント:皆さんがイメージしている離島の職場のイメージとは、かなり違っているみたいですね。
島に唯一の総合病院であるということが、島特有の忙しさに繋がっているのではないでしょうか。しかし、皆さんのお話しではプライベートが充実している分、仕事も頑張れているようです。仕事に付いていけるか、職場に慣れることができるかと不安に思う方は多いのかもしれませんが、現地スタッフに受け入れ体制ができている職場が多いため、基本的な病棟業務、看護技術を実践できればそこまで心配する必要はないと思います。何かあれば、現場スタッフに相談してもらえる体制があります。
Q.3 実際に奄美大島の病院で働いてみて、イメージとのギャップや驚いたことなどありますか?
A.内地や都会より医療が遅れているというイメージがあった、全然そんなことはなかった。内地から研修医などの医師も来ており、自分の知らない治療方法があったり、最先端の医療をやっていたりして色々な経験ができている。また、研修医は同世代も多く、患者の治療に関してなど話し合う機会も多く、仕事が楽しいです。島内で完結しようと頑張っているんだなというのを感じました。
A.使っている物品自体が古かったり、物品制限があるなど、ギャップが衝撃でした。
産科病棟での夜勤は医師が一人、助産師一人で回しているので、はじめは自分の経験値だけで一人での夜勤はすごく怖かった。NCPRのトレーニングを病棟スタッフで自主的に定期的にやっているので、自分も少しレベルアップできたと思う。
A.妊婦の陣痛時のNSTモニターに関して、病棟にセントラルモニターがないことに驚いた。以前の職場には、病棟のNsステーションに一個大きなモニターがあって、それにNSTのモニターが映し出されているので、スタッフ全員で見ることができたがそれができないので、担当助産師の責任感をとても感じる。確かに夜勤は助産師の負担は大きい気がする。
コメント:やはり、イメージと実際の職場とのギャップをはじめは感じやすいようです。
徐々に慣れていけるとは思います。内地の病院との環境との違いを楽しむことも一つの方法ではないかと思います。