【名瀬徳洲会病院より】離島病院での仕事内容とやりがいと生活と-その1-(神奈川県出身 看護師6年目)

2023.03.28

社会人から看護師へ。なぜ離島で働こうと思ったのか

私は社会人を10年経験した後に看護師になり、東京の公立病院で5年間総合診療科、血液内科を経験し、その後感染症科に異動しコロナ病棟で約1年半勤務していました。
様々な患者さんとの関わりを通して、都会に限らず幅広い医療現場を経験してみたいという思いから、離島で働いてみよう!と思いました。

奄美大島を選んだ理由はもともとマリンスポーツが好きなことと、旅行で訪れた時に島の方の気さくで温かい人柄に魅かれたこと、大自然の美しさに魅かれたのが理由です。

名瀬徳洲会病院を選んだ理由は、私は内科経験しかなかったので奄美群島の中で大きな病院の方がフォロー体制が整っていて安心ではないかと思ったからです。
私は入職前に事前見学をさせていただき、院内の様子や病棟の雰囲気も見ることができ、活気のある雰囲気で実際に自分が働くイメージが持てたことが決め手になりました。

実際の仕事内容と思うこと

私は1年間の勤務の中でコロナ病棟、療養型病棟、地域包括ケア病棟で勤務させていただきました。
どの病棟も皆さん親切に教えて下さり、看護、介護職で協力し合っており活気のある雰囲気です。

勤務して最初に感じた印象は、患者さんと医療者の距離が近く家族や親戚の様な空気感があること。
患者さん同士も同じ集落の方がいたり、全体的に和やかな雰囲気なこと。
都会の病院にはない地域医療の現場ならではかもしれません。

患者さんとの関わりは、皆さん「来てくれてありがとう」とあたたかく迎えて下さいました。
私の体を気遣ってくれて、疲れたら食べなさいと何度も黒糖を白衣のポケットに入れてくれることもありました。
島の方言や昔の暮らしの事を教えて下さり、貴重な経験ができます。

実際に勤務した実感は、思っていたよりも忙しい。けど、学びが多い!
私が以前勤務していた病院は看護体制が7対1でしたが、ここでは10対1となり、担当する患者さんの人数が多く、高齢化の影響で医療処置だけでなく介護面でのケアも多い状況でした。
また、マンパワー不足もあり急な勤務変更や夜勤回数が多くなることもありました。
業務が忙しいため、オリエンテーションですべてを教えてもらうことは難しく、自主的にマニュアルを確認したり、不明点は自分から聞いたりと積極性も必要でした。

設備などのハード面でも、天候不良が続くと船で物資が届かずに薬剤や吸引チューブやカニューレ等が残り少なくなることもありました。
設備などのハード面、マンパワーなどのソフト面ともに限られた環境で働くことで、今まで自分が当たり前だと思っていたことが違っていたことに気付かされました。
当たり前ですが、考えて動く、問題意識をもって働く。マンパワー不足だからこそ助け合い、皆で試行錯誤しながらチームで支えあうことの大切さを学びました。

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