【名瀬徳洲会病院より】奄美大島での経験とリアル(岩手県出身 看護師8年目)
私は離島医療と生活に憧れてリカジョブに応募し、名瀬徳洲会病院に勤務していました。
最初は半年間での勤務希望でしたが、島での生活の楽しさから期間を延長して1年9ヶ月勤務しました。
名瀬徳洲会病院の特徴としては、島全体的に高齢者が多く内科・外科問わず様々な疾患の方が来ます。
また島はのんびりしたイメージがあるかもしれませんが、緊急入院や手術もあるので忙しい日がほとんどでした。
でも病棟の雰囲気がとても良く、分からないことは親切に教えてくださり、たとえ凄く忙しくても和気藹々としていてほとんど定時に仕事が終わり、メリハリのある環境だなと感じました。
離島のため、島にいる常勤医はほとんどおらず内地から1〜2ヶ月、長くて半年おきに交代で先生がくるので、コミュニケーション能力や患者の観察力が強くなった気がします。
島のおじぃ、おばぁは方言が強く最初は呪文のようにしか聞き取れませんでしたが、今では何となく言いたいことが分かってきたかなと感じています。
しかし毎日楽しいイメージもあるかもしれませんが、リアルな話でコロナ禍というのもあり病棟自体の入れ替わりや勤務変更などが多かったりと、病院の方針に振り回される様なこともありストレスに感じることもありました。
島の人は酒飲みなので色んな事で入院してくる人もいます。老老介護の時代であり家族支援の難しさもありました。
そんな中でもRIKAjobや結の島ナースの仲間と交流したり、島育ちのスタッフと一緒に出かけたりしてリフレッシュしていました。
内地と比べると設備も限られているのもありますが、それも踏まえて考えながら患者さんと向き合うのも楽しいものかもしれません。
休みの日や夏場は海に出かけるのがほとんどでした。
最初の頃は入職が同じだった同期と遊び、そこから離島ナースの輪が広がりみんなで出かけたり夕日や朝日を見て仕事に行ったり、なんなら仕事終わりに急いで海に入りに行った日も(笑)。
ほんとに毎日が充実していました。
後半からは勤務期間が終了し島を離れていく方も多かったですが、ほんの数ヶ月が何年も一緒にいたかの様な絆が出来た様に感じています。
今でも連絡しあって心境を伝えたりなどして交流は続いています。
最後に私は男性看護師ですが、認定や専門的な知識を高めて自分の道を進むのにも憧れていますが、こうした僻地での経験を積んでいくのも面白いかと思います。
今回は他にやりたいことができたので、また新しいチャレンジとして退職することになりましたが、また奄美大島に戻ってきたいなと考えています。
来るのを迷っている方や一歩を踏み出すのに勇気がいるかと思いますが、そこを乗り越えて新しい環境に身を捧げ自分の人生の質を高めるのも素晴らしい事だなと感じました。
これを読んだ方の何かきっかけになれたらなと願っています。
ありがとうございました。