【徳之島徳洲会病院より】離島医療の醍醐味を実感できる場所(奈良県出身 看護師4年目)
私はRIKA jobで徳之島に来ました。
徳之島が他の奄美大島群島とちょっと違うところは、闘牛があったりじゃがいもが美味しかったり…あと、人もユニークで面白い人が多いところだと思います。他の島の人はよく、「徳之島は闘牛があるから気性が荒い人が多い」と言いますが、実は少し人見知りで警戒心が強いだけで、打ち解けると大らかで優しい人たちばかりです。
日常生活は本土のショッピングモールやインターネットカフェ、有名飲食チェーン店やファーストフード店がないのでそれらが恋しくはなりますが、スーパーやマツキヨなどのドラッグストア、ファミマも病院近くにあり普通に生活できます。
現在はRIKA jobのサポート期間も終了し、常勤として引き続き徳之島徳洲会の外来で働いています。
徳之島徳洲会の外来業務は一般外来(内科、外科、循環器、小児科)と救急外来、内視鏡・放射線検査、化学療法、島外医師の特別診療(一般外来以外の診療科)があります。一般外来は平日の午前・夕方に行い、それ以外でも時間外診察として24時間365日患者を受け入れています。週末には本土から様々な診療科の医師が来島し、診察が夜遅くまで行われるときもあります。救急車の受け入れは奄美群島の徳洲会では最も多く、対象は小児~高齢者まで、内科・外科を問わず様々です。島内で治療できない疾患・外傷は島外搬送(ドクヘリ又は自衛隊)となるため、その対応も行います。
外来看護師の担当業務は日によって異なります。今日は問診と内視鏡、明日は診察介助や化学療法、明後日は救急…と、まさに何でもできるジェネラリストとして、自分がどこの担当になってもフレキシブルに対応できる幅広い知識と技術が必要になります。忙しく、実に様々な業務を行う毎日ですが、離島医療の実際を実感できる部署ではないかと思います。忙しくてもいいから離島医療を経験したい!という方には、ぜひお勧めです。
外来スタッフは島の人が大多数で、管理職の方々も含め、お互いの得意分野と経験を活かしながら協力し合い、日々の業務に取り組んでいます。個性豊かなタッフが勢揃いで仲もよく、和気藹々です。
私はずっとICUに勤務していました。高度医療と診療科ごとで縦割りに管理されている医療にどっぷり浸かっていたため、ここに来て、今までと180度違う医療の在り方に触れた当初はカルチャーショックの連続でした。今でもたまに「???」となるときがあります。ですが、島には島の医療の在り方や考え方があり、その価値観が自分の医療や看護に対する考え方を変えたのも事実です。また、今まで学ばなかった知識と技術をここで学ぶことで、自分ができる看護の幅も広がりました。そしてそれは、現在も進行中です!