【山梨市立 牧丘病院より】ここにきてよかった…牧丘病院での在宅医療の実際 (東京都出身/看護師13年目)

2023.07.21

牧丘病院との出会いは、私の人生の中でかけがえのない経験です。
まずは、この出会いを結びつけてくれたJapanHeart様に、感謝申し上げます。

1人の患者様の人生と真摯に向き合っていく姿勢が、医師、看護師、SWの他職種全員が持ち、一緒に悩み、家族や本人の気持ちに寄り添う。
1つの方向性だけではなく、様々な角度から視野を広げて、退院後の生活(本人や家族の人生を)を考えるために、ディスカッションが当たり前に行われている事に日々素晴らしい刺激を受けております。

訪問診療や訪問看護にも同行させていただきました。今までの経験では、想像もしていなかった発想が目の前には広がっていました。

訪問する前に事前にその方の情報収集をしていた時点で、「この状況で、独居で生活は、相当厳しい状況なのではないか」と想像していました。
しかし、訪問した患者様はとても豊かで明るく、生き生きとされていた表情をされていました。
患者様からも「やっぱり、家がいいね」と話されていて、今でも強く心に響いています。

今までの経験からは「この疾患、状況であれば、在宅ましてや独居は不可能だろう」と思っていた状況でも、できる限りのサービスを利用して(経済面も含め)、「その人らしく生きていく」ために、最大限工夫すること。「その人の生活」を整えてあげる事が私たちの役目なのだと、大変大きな学びとなりました。

牧丘病院は訪問診療に強く、在宅で症状が悪化した場合は病院での受け入れ体制が整っています。
そのため、入院時から自宅や施設に戻る際、どのような状況になれば、その人らしく生活できるように(退院できるように)なるのかを常に考えていく必要性があります。

日本は核家族化が進み、超高齢社会を迎えるにあたり、牧丘病院のように在宅と病院が連携し、「生活と医療」を支えていくシステムが今後の日本での高齢者を支えていく重要な役割を担う事を実感しました。

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