認定看護師としての離島医療への挑戦~徳之島徳洲会病院~
徳之島を選んだ理由
これまで14年程度同じ病院で働き、病棟、救急外来、集中治療室、手術室を様々な部署で働かせていたもらい、多くの知識、技術、経験をさせてもらいました。
この先を考えていた時に、やりたいことはなんだろうと思い、もとともと離島、へき地医療に興味があったことから島の救急医療体制を経験したいと思い退職を決意しました。
インターネットやSNSで「離島 へき地 看護師」と検索すると多くの情報、体験レポート等が載っており、そちらを読む毎日。
その中で、全国の離島・へき地へ行けるRIKAjobを見つけ興味があったのでオンライン個別面談に申し込みをしました。
経歴を伝える中で、島の救急医療体制を経験したい旨を伝えたところ、「徳之島」を勧めていただきました。
正直なところ、名前も場所も知らず、すぐに検索をして子宝の島、長寿の島、総合病院が1つしかないということ、周囲は海で囲まれており、自然豊かで海も綺麗・・・・自分が想像していたことと一致しました。
奄美群島の中で、救急車搬送が一番多く、自衛隊ヘリを使って島外へ搬送経験もできるということ、救急看護認定看護師の資格を活かして携わって取り組んでいけたらという思いもあり、応募をしました。
実際来てみてから感じたこと
35歳になり、はじめての転職と全く知らない地に住むことに不安はいっぱいでしたが、配属された外来部署はスタッフの皆さん暖かく迎え入れくれてました。
通常、外来はその病院のベテランや仕組みを知っている看護師が配属される部署であり、大半が病棟への配属される中、今までのスキルや資格を活かして救急をやりたいという思いを面談で強くアピールして伝え、外来部署への配属になりました。
現在の部署は、通常の外来業務のほか、内視鏡、救急、化学療法、特診と様々なことが経験できるため、学びの機会に繋がっています。
特診って聞きなれない言葉に、何だろうって疑問を抱いて、勤務していました。
今までいた病院は多くの診療科があり、専門の医師もいるため困ることは少なかったです。
島での医療体制は常に専門医師がいないということ、月に1回ないしは週1回しか診察に来ないということで、気軽に病院受診ができず、専門医の診察を受けるにはだいぶ先の予約になってしまうということに衝撃を受けました。
私ごとですが、勤務の途中で体調を崩して入院をしました。最初は数日で完治するだろうと思っていましたが、みるみる症状は悪化していき、正直、生命の危機を感じました。
身内が居ない中、心が不安定でしたが、多くの同僚が勤務の合間に面会や差し入れ等もってきてくれたこと、とても嬉しかったこと、元気つけられたことを覚えています。
当時の主治医からは島での治療と島外での治療をそれぞれメリット、デメリットの説明を聞きました。
はじめは島での治療を考えていましたが、更なる悪化時には島外へ搬送となり、自衛隊ヘリの場合は、要請から乗車するまで、多くの時間を要することを現場で何回か見てきた分、島の医療には限界があることを理解していたので、その分、不安が強くなり、地元での治療を選択しました。
今でも当時の主治医とは連絡を取っており感謝でいっぱいです。
今は症状も良くなり徳之島での仕事復帰をしていますが、島での医療体制は本当に大変なんだと改めて感じました。
常にそのことを頭に浮かびながら対応をしていますが、急を要して受診する患者さんの症状を見極めて、トリアージを行ったり、訴えをしっかりと聞き、不安の軽減につとめながら仕事をしています。
認定看護師として、自部署ではトリアージ検証、救急に関するミニレクチャー、すぐにつかえる知識技術などを行い、スキルアップに向けて取り組んでいます。
また、全職員向けの院内BLSの講義や実技の講師をしたり、救急カートや搬送バックの整備をしています。
この地に来て、島民の人によくしてもらっている分、認定看護師として限られた資源の中でできる限りの関わりができればと思って関わっています。
プライベートでは、休みの日はドライブをしたり、シュノーケルをしたり、海を眺めたりして過ごしています。
外来部署ということもあり、医師、研修医、同僚、他職種との飲み会も多く、交流の幅が広がります!!
同じRIKAjobから来た看護師との繋がりもすぐにできるので、孤独感を感じることなく楽しく島生活を送れています。
やってみたいこと
重症症例はドクターへリが利用できない夜間や天候不良時間は、自衛隊ヘリを要請して、島外へ搬送になります。
離島だからこそ経験できる業務のため、担当になったら、緊張感をもちながら、やっていこうと思います。
また、院内の救急関連の勉強会開催や、災害対応を取り組んでできたらと思っています。
プライベートでは、ダイビングのライセンスを取得してウミガメと一緒に泳ぎたいです。
冬の徳之島ではザトウクジラが出産や子育てのために通るので、フォエールウォッチングやダイビングなどもできるそうです!!
今からエントリーされる方へ
不安でいっぱいだと思いますが、担当者のサポートがあるので、いつでも相談できる環境です。
自然豊かで、透き通った海、夜は、満天の星で、心穏やかに過ごせます。
島だからこそ経験できることもあり、スキルアップにも繋がり、自分の看護感を見直すこともできました。
ぜひ、一緒に徳之島徳洲会病院で、働いてみませんか??お待ちしております。
おぼだられん!!(ありがとうございました)
▼個別相談受付中
RIKAjobでは離島へき地医療や国際協力に興味のある方に看護師さんを対象に、
オンライン相談会を開催しています。お気軽にご連絡ください。
https://www.japanheart.org/join/event/explanation/nursing-careers.html