【鹿児島県喜界徳洲会病院】 55歳看護師の夢の実現~子育て後の離島でのやりがい溢れる医療・生活の実際~(滋賀県 看護師20年目)
【子育てが終わったら、離島・海外の途上国医療に携わりたい】
これが私の昔からの夢でした。
一昨年前、旅で訪れた喜界島に一目惚れして、『この地に住んで働きたい!』という気持ちになり、気づけば延長をして9か月間RIKAjob派遣をさせていただきました。
新たな環境へいくことへの不安は全くなく、美しい自然の中、単身生活で働ける事にワクワクしながら毎日を過ごしていました。
配属先は希望していた療養病棟でした。
当初これまでの病院と異なる電子カルテに戸惑いがありましたが、一緒に働くスタッフのフォローで徐々に使いこなせるようになりました。
療養病棟は比較的落ち着いた患者様のケアに関わることができましたが、コロナ患者様の受け入れ病棟であったため、コロナ流行時は忙しい時期も多かったです。
夜勤は基本ナース1人、介護職員1人であり、当初は不安な気持ちも強かったですが、一つのステーションが二つに分かれ一般病棟がお隣であったため、何かあれば相談できる環境は、とても心強かったです。
4ヶ月後、希望にて一般病棟勤務へ異動しました。
島唯一の病院であるため、入退院などによって日々の忙しさの差は都会より大きいように感じました。
夜勤でもしっかりフォロー体制があるのですが、その際5人一度に入院があり、とても大変な夜勤であり辛かった事が印象に残っています。
最後は、島民とゆっくり関わって、島民の生活をしってほしい!と看護部長さんのはからいで介護病棟に異動となりました。
各勤務帯基本ナース1人+介護職の方ですが、奄美三線の音楽が流れるゆったりとした雰囲気の中で、利用者様とゆっくり関わる事ができ、沢山の癒しをもらい充実した時間でした。
訪問看護にも興味あったので1日経験もさせていただきました。
美しい自然の中での島民方の暮らしが垣間見れ、とても良い経験となりました。
喜界島病院では、自分がやりたいと思ったことは、しっかり聞いて下さる環境であり、またスタッフも親切で良い方ばかりだったので、とても気持ち良く働き、学ぶ事ができました。
プライベートでは、仕事終わりに、スギラビーチへ夕陽を見に行くことが多かったです。
喜界島には居酒屋などのお食事処も充実しており、美味しい島料理と島の黒糖焼酎で至福のひと時を過ごすこともできました。
お休みになると、花だより島産直販売所に島野菜を買いに行くのが楽しみでした。
家で島野菜を料理するのが楽しくて仕方がなかったです。
喜界島の料理本を見ながら、今では沢山の島料理、お菓子が作れるようになりました。
お友達に振る舞う機会もありとても喜んでもらえて良い思い出になりました。
また本土の家族やお友達に、南国フルーツマンゴー・パッションフルーツ・たんかんなどを送り、喜界島の初めて食べる美味しいフルーツにみんな感動してくれました。
喜界島の人は、面倒見がよく、特に女性は、太陽のように明るくエネルギッシュで沢山のパワーをくれます!
これまでの人生で様々な離島巡りをしましたが、フルーツはじめ食べ物が最高においしく、海、空、星、島中の景色が最も綺麗な島は、喜界島だと思います。
夏の夜空で360度見渡せるスギラビーチの天の川、流れ星は、感動的なのでぜひ見ていただきたいです。
また、喜界島は【蝶々の島】と言われるだけあって、春先から夏にかけて沢山の蝶々が舞い、まさに蝶の楽園です。
昨年からお祭りも通常通りに開催され、夏祭りには昔ながらの盆踊りが盛大に行われ楽しめます。
ただ、喜界島の夏は、他の島より湿度が高く予想外の暑さでびっくりしました。
海がキレイで海遊びが出来るのは夏ですが、個人的には10月、3月が気候も良くおすすめです!
10月は島の行事や島遊び、3月はさとうきび伐採からのお砂糖作り、色とりどりの蝶々や桜も咲き、喜界島らしさを体感できるオススメのシーズンだと思います。
冬は出産や子育てのため、クジラが島にやってきますし、【離島=夏】ではなく、1年を通してオールシーズン島生活を楽しめます!!
喜界島での生活は、ダイビングライセンス取得から始まり奄美三線教室に通い、牧場でのファームスティでのさとうきび伐採、牛、馬のお世話体験、製糖工場見学お砂糖作りとプライベートも満喫できました。
今では、島の沢山の人の繋がりができ いつでも戻って来れる場所になりました。
本当に美しい自然の中で沢山の経験をし生涯忘れられない思い出となりました。
離島で働きながら、こんなに楽しい時間を過ごせるのは看護師の特権だと思います。
チャレンジして後悔はない!!チャレンジしない後悔の方が大きいと思います!!!
是非1人でも多くの方にこのチャンスを生かして沢山の楽しい体験をしてほしいです。