【山形県 新庄病院より】人の温かさに触れた山形での半年間 (千葉県出身/看護師9年目)

2023.07.28
人の温かさに触れた山形での半年間 (千葉県出身/看護師9年目)

私は2月より6月末まで、山形県新庄市にある新庄徳洲会病院で半年間RIKAjobにてへき地医療に携わりました。
新庄での勤務が終わりを迎える半月間ほどは特に、新庄での生活や時間を噛みしめながら過ごしていたことを思い出します。

新庄の居心地が良くて、毎日が過ぎるのが寂しくて惜しくてたまりませんでした。
周りの方々とのちょっとした会話や、毎日見ている景色を心に刻むように過ごしていました。

現在は、地元に戻ってきているのですが、新庄での写真や動画を見ながらいい時間だったなと思い返しています。
そんな振り返りに、少し長くなりますがお付き合いください。

まずは少し、山形県新庄市の紹介をさせていただきます。

新庄市は山形県の北東に位置し、病院は鳥海山(ちょうかいさん)や月山(がっさん)を目の前に見渡せるような自然豊かな地域にあります。新庄駅は新幹線も止まるため、駅前には飲食店も多くあります。

新庄徳洲会病院は急性期から慢性期、回復期、在宅医療まで一貫して行う”ケアミックス病院”として地域に根差した医療を行う病院です。

参加を決める数年前から離島・僻地医療に興味があって参加を検討していた時期があり、RikajobのHP・体験レポートも拝見させていただき、看護師人生で一度はこんな場所で働いてみたいなぁと考えていました。

行く前には、初めての雪国、、最初はどんな生活が待っているのか、少し不安なのと新しい地で生活することへの期待がありました。

私が新庄に引っ越したのはちょうど紅葉シーズン。
12月に入るとすぐに雪が降り始めましたが、病棟スタッフの方に手取り足取りサポートしていただき、車の雪かきも慣れるころには春が来ました。

病棟業務から、車のタイヤの交換、運転のコツ、美味しい食べ物、お米の炊き方など生活のことまで沢山教えていただきました。

夜勤明けには手作りのおにぎりやお弁当をいただいたり、いつも「新庄のお米は美味しいよ」「美味しいって言ってくれるからもっと食べてほしいと思って」と言ってお米を分けてくれるスタッフさん。

この間は笹巻きをいただいたのですが、笹を山に取りに行くところからするそうで「不便だから、色んなものがないからこうするしかなくて工夫してるんだよ」と教えてくださいました。
私にとっては豊かさだと感じます。

皆様から色々なことを教えていただき、ここで生活しなければ分からない新庄の魅力を知ることが出来ました。

そして、新庄には記憶に焼き付けたい景色が沢山ありました。

人の温かさに触れた山形での半年間 (千葉県出身/看護師9年目)

ふとしたときの目の前の景色、病棟で手を洗っている時に見える一面の雪景色、朝起きた時の寮の部屋から見える景色、温泉帰りの車からみえる夕景色。

人の温かさに触れた山形での半年間 (千葉県出身/看護師9年目)

日本って、心身ともにこんなにも豊かな生活が存在するんだ、とまで思います。

なぜ、新庄はこんなに温かい場所なんだろう・・・と考えることがあります。

いつも声をかけてくれる看護部長さん、スタッフの方々も、患者さんも、ご飯を食べに行くお店の店主さんも、行きつけになった美容院の方も、お花屋さんのおばちゃまも、皆みんなとっても温かくて、距離が近く感じます。

お客さんだから、患者さんだからという関係は取っ払って、人と人の繋がりがそこにはあるのだと思います。

人の温かさに触れた山形での半年間 (千葉県出身/看護師9年目)

大雪の日も、風が強い日も、霧が濃い日も、病棟に行くといつもスタッフの皆さんが「今日は運転大丈夫だった?」「帰り道気を付けてね」「滑るからゆっくりね」と心配して声をかけてくださいます。

人との繋がりを感じ、人に大切にされていると思う瞬間が何度もあり、シンプルに幸せだなぁと思うのです。

たった半年とは思えないくらい、温かくて優しくて、濃い思い出が沢山あります。
新庄で過ごした時間は、私の人生において宝物です。

この出会いと巡り合わせを心からありがたく思います。

改めて、この機会・出会いや、支えてくださった新庄徳洲会病院のスタッフの方々に感謝するとともに、私が感じた幸せを、私自身周りの人にまた還元できるような人になりたいと思います。

人の温かさに触れた山形での半年間 (千葉県出身/看護師9年目)

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