【笠利病院】奄美の大自然の中で(愛知県出身 看護師 12年)

愛知県から奄美大島に来て3ヶ月が経とうとしています。

私は愛知の看護学校を卒業後、静岡·神奈川·東京·愛知で働いてきました。
その間に鍼灸マッサージの資格を取り治療院にも勤めました。
直近では10年以上在宅分野で勤め、japanheartさんを知ったのはその時です。
地域との繋がりがより強い離島医療に興味を持ちエントリー、治療院の廃業を期に奄美大島：笠利病院に来ました。

患者さん同士や患者さんとスタッフがご近所だったり、同級生だったり親戚だったりで、必ずと言っていい程どこかで誰かと繋がる状況にかなり驚きましたが、その分アットホームな雰囲気に包まれた病院です。90歳を超えたご長寿が多いのも驚きました。
業務は何でもやらなければならない環境の中大変な事もありますが、皆明るく経験豊富な先輩方が根気良く教えて下さり毎日助けて頂いています。
方言も難しいですが、方言を教えて頂く事で会話が弾んだりもしました。

奄美の魅力はやはり豊かな自然。
晴れた日は澄み切った空と透明度の高い真っ青な海に山の深い緑が映え、本当に綺麗で見惚れてしまいます。

天候が荒れた時の荒々しい海も私は好きですが、船が着かずにスーパーから品物が無くなるのは困りますね…
町内にはスーパーマーケットが1軒のみで不便な事もあり、また何をするにも都会に比べると時間がかかりますが、複数の予定を1日でこなす事は物理的に困難なため、逆に時間に追われる感覚が無くなり、むしろ気持ちに余裕ができました。島の人も穏やかな方が多いです。

新型コロナの影響でなかなか遊びに行く事が出来ませんが、病院から見える海を毎日チェックすることと、病院の近くのパン屋さんが密かな楽しみです(笑)

病院がある笠利町は車があれば生活にさほど困る事はありません。宅配便ももちろん届きます。
ただ天候が荒れると物資の輸送が遅れたり台風で停電したりと、生活が天候の影響を受けやすい事は覚悟が必要です。
不便な事もありますが、ここにはそれ以上に豊かな時間が流れています。
澄み切った真っ青な海と深い緑の山々、美味しい食べ物。何より人が温かく、等身大の自分で居られる。
そんな場所です。